第3回 疑似拡張情報によるなんちゃら……えっと……


「どっせーーーーーーーーーーーーい!」

「やだこの子ったら情緒不安定にも程があるわっ!?」

「あんたまで情緒不安定で口調おかしなってるで!」

「む……私としたことが……」

「そんなわけで第三回は『図書室篇』より【デジヴァイス・プログラム】についてのお勉強や! わけのわからん日本語に英単語の羅列で読者諸君の頭はある一言で埋め尽くされていると思うばかりや!」

「そう! 『厨二病乙』と!」

「んでまぁ例の如く地の文じゃ説明不足というか分かりづらいだろうからここで捕捉してまえー! という強引な回や」

「ぶっちゃけ『どこでもドア』をヴァルキリモンが知っていたことの方に目を奪われがちだからな」

「お黙り」





「もはやおなじみの図解だな」

「うん。まぁ見て貰えればこれまた『なるほど』と頷けるようになるべく簡単な図にしてみたけれど、どうかな?」

「拡張情報による位相空間への疑似同調機巧……いかん、厨二病こじらせすぎていて図を見てもさっぱりだ……」

「しゃあないやっちゃ……ほら、右側に【空間A】と【空間B】が重なってる図がのってるやろ?」

「赤い斜線が入ってるのが重なってる部分だな?」

「その通り。んで、自分が元いた空間をAとして、移動先をBとしたとき、デジヴァイス・プログラムを起動してAとBの一部分を同期させて、新しい空間【中継地点】を擬似的に生み出すんやね」

「空間Aでもなく、空間Bでもない場所を中継させることで擬似的なゲートとしているわけだな」

「大正解! けどまぁ、この中継地点へと変換する範囲に制限がかかっていないということから、まるまる空間を一時的に上書きしてしまうのとちゃいます? ってところが危険視されて、兵器としてデータ・ウェポンの称号を冠することになったんよ」

「使い方を誤れば便利な道具も危険物へと早変わり……便利になりすぎるのも考えものだな……」

「さて、そんなところで第三回のTIPSはここまで! みんなわかってもらえたかな?」

「本編とさして変わらぬ分かりづらい説明だったようにも思うが、大丈夫だっただろうか」

「まぁ、いつも通り図を見て想像膨らましてくれればええんちゃうかな!」

「適当すぎる!」

「まま、ざっとこんなもんやでー」

「……それで、図といえばだな」

「わかっとる。わかっとるよ。私の絵が下手なのはよーーーーくわかっとるさかい、ちょっとあんたそろそろ黙っとき?」

「違うな」

「は?」

「字が汚い!」

「お黙りといっとろうに!?」

「よし。次回予告だ。次回は各世界に流れる時間の早さについて勉強していきたいとおもうので烏合の衆、よろしくたのむぞ」

「話を聞かんかい!」


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